正しい洗顔方法はこれ! 落合博子さん著「美容常識の9割はウソ」に学ぶ

ゆたおん
ひょっとして毎日、洗顔してます?

今回は、正しい洗顔を考えてみたいと思います。

参考にしたのは、形成外科医、落合博子さんの書籍、「美容常識の9割はウソ」。
こちらをベースに他の文献からの補足情報を足して、まとめてみました。

科学的な原理の説明もあるので、読んでいただければ、納得して洗顔することができると思います。

目次

正しい洗顔方法はこれ!「美容常識の9割はウソ」に学ぶ

洗顔をしている女性

皮脂は汚れじゃない

洗顔の目的は、「汚れを落とす」ことです。
当たり前だろという感じですが、

私は「汚れ」を勘違いしていました

洗顔で落とす「汚れ」とは、泥とかホコリであって、自身から分泌される皮脂のことではありません。

一日過ごして、顔表面がねっとりとしていると、早く汚れを洗い流したいと考えてしまいますが、このとき肌は汚れていません。
汗と皮脂が出ているだけです。

皮脂は肌を守るバリアーなので、洗い流せばいいというわけではありません。

肌にはできるだけ触らない

洗顔時きれいにしたくて、肌をこすったりしてませんか?
肌はこすると厚くなろうとします。
摩擦でケラチノサイトとメラミンが誘因され、肌が黒ずみ、色素沈着を起こしてしまうんです。

30-50代の女性に多い、肝斑(カンパン)という目の下に左右対象にできるシミがあります。
肝斑の原因はホルモンの乱れと一般的に考えられていましたが、最近では摩擦が大きく関係しているといわれるようになりました。
女性は、スキンケア、化粧などで肌をこすってしまいがちなんです。

当然マッサージで肌を引っ張ったり、パッティングするのも厳禁。
たるみやほうれい線を改善したいという目的でマッサージをやっている人いませんか?
肌の線維組織がプチプチ切れて、ハリを失いますからやめましょう。

汚れは多少残っていても大丈夫

女性誌などを見ると、メイクは完璧に落としたほうがいいことになっていて、円を描いて洗うような細かい洗顔のコツまで載っていたりします。
でも、そんなに丁寧に洗うと、肌に負担をかける恐れがあります。

実をいうと、角質をそこまできれいにする必要はありません
まもなく汚れといっしょに、剥がれ落ちるからです。

肌の表面はターンオーバーという肌再生の機能で、垢(表面の角質)がはがれ落ち、日々きれいな肌が表面に出てきます

汚れたスマホの保護シートをはがしたら、ピカピカの表面が出てくるイメージです。
当然、残ったメイクもいっしょになって落ちます。

だからそんなにナーバスにならないでください。
完全に落とそうとして、こすってしまう方がよっぽどマズイです。

毛穴の奥の汚れまできれいにする、なんてキャッチコピーのクレンジング剤も必要ありませんね。
そんなに洗浄力があったら、皮脂と常在菌を減らしてしまいます。
皮膚構造を傷つけて、乾燥、湿疹、細菌感染、アレルギーを引き起こしかねません。

落合博子さんは週に2回ほどしか洗顔をしていない

落合さんは、ご自分を「スボラ」だと言っていて、化粧品は日焼け止めしかもっていないそうです。しかし「どうしたら先生のようになれますか?」と患者さんから問われるほど、きれいな肌の持ち主なんです。

医師になってから、洗顔が面倒でたまに洗わなかったり、洗わないまま日焼止めを2、3日上塗りしていたり手抜きをしていたが、それでも肌の状態が変わらなかったので、徐々に洗顔する頻度が減っていった。

とおっしゃっています。

顔を洗わず、日焼止めを何日も重ね塗りするなんて、ズボラにもほどがある(w)、と突っ込みたくなりますが、きっと落合さんの肌は健康そのもので、洗顔も必要としないのですね。

書籍では化粧品をできるだけ減らして、肌の回復機能を取り戻すスキンケアを推奨していますが、落合さんはこのシンプルケアをまさに地で行く人です。

肌を健やかに保つ 3種類の洗顔方法

1:水かぬるま湯で洗う

【対象者】 化粧をしていない人。薄化粧の人
【洗顔後】 表面のホコリなどの汚れが落ち、皮膚を覆う脂(皮脂)は残る

毎日、洗顔料で顔を洗っている人は、抵抗があるかもしれませんが、まずは水かぬるま湯で洗うことを試してみましょう。
汚れは水かぬるま湯でパシャパシャ洗うだけで十分落ちます。

薄化粧している人だって、これで大丈夫。

水だけ洗顔は、皮脂を洗い流さないため顔も乾きません。
だから、洗顔後に保湿系アイテムを使う必要もなくなります。

皮脂は残したほうがいい理由

皮脂はガーゼのように皮膚表面を覆って、外敵から肌を守る役割があります。

肌の表面には、肌の機能をコントロールしている常在菌が住んでいて、皮脂を餌にして(分解して)、肌にいい物質を作ってくれています。

肌が健康であるためには、3種の常在菌がバランスよく存在し、肌が弱酸性に保たれているということが大事です。

●表皮ブドウ球菌 表面と毛穴に存在

汗や皮脂を分解して、
・脂肪酸をつくる=肌を弱酸性に保つ
・グリセリンをつくる=肌を保湿し、バリア機能を保つ
・抗菌ペプチドをつくる=後述の「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぐ

●アクネ桿菌(かんきん) 毛穴や皮脂腺に存在

皮脂を分解して
・脂肪酸をつくる=肌を弱酸性に保つ
・プロピオン酸をつくる=病原性の強い細菌の増殖を抑える

●黄色ブドウ球菌 皮膚表面や毛穴に存在

特になにもしていません。
皮膚がアルカリ性に傾くと増殖して、皮膚炎を引き起こすちょっと困った奴です。
普通は、ブドウ球菌に抑え込まれています。

アクネ桿菌はニキビの原因菌として悪者扱いされがちなのですが、実はなくてはならない菌なんですね。
ニキビは肌が異常をきたして、アクネ菌が増殖してしまうことで起こります。
アクネ桿菌自体はまったく悪くない。

さて、以上のとおり、

・角質が自然にはがれて、肌は毎日きれいになっている
・常在菌が皮脂を分解して、肌を守る物質を作っている

という事実を知ると、水やぬるま湯だけで汚れだけを落とし、皮脂は洗い流さないという洗顔方法の理屈がわかります。

洗顔料を毎日使っていた人が、いきなり水だけの洗顔に切り替えると、肌トラブルを起こしやすいです。

皮脂を洗いながす生活をしていると、足りなくなった分をカバーしようと、かえって皮脂を多く分泌する体質になります。

私の場合、毛穴が詰まって吹き出物が次々とできてしまい、3週間で挫折しました。
最初のうちは、たまに水だけ洗顔をする程度にして、徐々に肌を適合させていくのが正解です。

2:石鹸を泡立てて洗う

【対象者】 目に見えて汚れている人、体臭が気になる人
【洗顔後】 皮脂が落ちて、角質表面がむき出しになる。2、3時間経つと新しい皮脂が再び肌を覆う

「目に見えて汚れている人」というのは、泥汚れや、油汚れが顔にべったりついている人です。

「体臭が気になる人」は、ちょっとドキっとしてしまいますね。
顔面はかなり強い体臭を発するので、30歳も過ぎれば当然、みなさん気になってきます。

そういう場合は石鹸で洗いましょう。
洗顔料じゃなくて、石鹸です。

なぜ、石鹸かというと、ずばり肌にやさしいからなんです。
皮膚科医も、肌トラブルのある患者には、石鹸の使用を勧めます

石鹸が肌にやさしい理由

石鹸が洗顔に向いているのは、肌と同じ弱酸性なこと、および成分がシンプルなことです

洗顔アイテムには必ず、油を浮かして落とす洗浄成分である「界面活性剤」が配合されています。
界面活性剤は汚れをよく落とす一方で、角質の間を埋めている「角質間脂質」まで溶かしてしまう悩ましい成分なんです。

でも肌と同じ弱酸性の石鹸なら「界面活性剤」がすぐに中和され、無効化されるので安心です。

また、石鹸は一部の病原体に関して消毒効果があるので、わざわざ殺菌成分を配合する必要がありません。

洗顔料を引き合いにだすと、洗顔料には殺菌成分、泡立ち、香り、手触りなど、使い勝手をよくするための成分や、美容成分など、たくさん添加物が入っています。
だから、よく洗い流さないと肌トラブルにつながります。
弱酸性をうたう洗顔料もありますが、肌にやさしいというエビデンスは得られていないそうです。

洗顔の目的はシンプルに汚れを落とすだけなので、石鹸で十分。
石鹸は、石鹸素地と水だけでできたシンプルなものを使いましょう。
香料も美容成分も必要ありません。

泡立てることで汚れが落ちる原理

泡立てると、石鹸の「ミセル」ができます。

ミセルとは、界面活性剤(洗浄剤)の分子やイオンが数十個から数百個集まってつくるコロイド粒子(顕微鏡でも見えないくらい細かい粒子)です。
これが汚れを包み込んで落としますので、こする必要はありません。

石鹸は洗顔料に比べて泡立てにくいですが、ネットを使って一生懸命泡立てましょう。

石鹸はけっこう刺激が強いので、私の場合、自分に合うものを見つけるのに手間がかかりました。

・石鹸素地だけの石鹸を買う(安いもので十分)
・泡立てた状態で顔にのせ、しばらく放置。
・顔がピリピリしたら、体を洗う石鹸にチェンジ

というのを10個くらいためして、一番良かったものを使っています。
マルセイユ石鹸なんかも試しましたよ。
残念ながら自分には合いませんでしたが。

あと、石鹸による洗顔は、かなり皮脂が落ちるので、洗顔後はオイル補給することをお勧めします。

私が使っているのは、坊ちゃん石鹸。
ドラッグストアで見た目に惹かれて購入。
でも、これが私にはぴったりでした。

坊ちゃん石鹸

坊っちゃん石鹸 釜出し一番 175g×5個

3.オイルでクレンジング その後、石鹸で洗う

【対象者】 メイクをしている人
【洗顔後】 オイルが適度に肌にのこって、しっとりする

メイク(油汚れ)は、石鹸だけではおちないので、いわゆる「クレンジング」をしましょう。
肌への負担を考えるとクレンジングには、メイク落としよりも、オイルを使ったほうがよいそうです。

皮脂に近い成分 植物性オイルを選ぶ

クレンジングで大切なことは以下2点。

・肌への負担ができるだけ少ない
・使ったあと乾燥しない

この条件を科学的に満たしているのが、オイルクレンジングです。
中でも植物性のオイルがおすすめ。
植物から出るオイル「油脂」は、人間の「皮脂」と近いので、馴染みやすく乾燥しにくい特徴があります。

植物性のオイルは、抗酸化作用のあるビタミンEや、オレイン酸などが豊富。
肌を柔らかくしたり、シミを防いだりといった美容効果もあるので、クレンジングオイルの用途だけでなく、美容オイルとしても使われています。

植物性オイル4選

アルガンオイル
アルガンの木の種からとれるオイル。モロッコで古くから食用油、化粧油として使われていた。

ホホバオイル
アメリカの砂漠で育つ多年草、ホホバの実や種から採取されたオイル。人間の皮脂に近く、人工心臓の潤滑油にも使われるほど安全な油。

マカデミアナッツオイル
チョコレートでおなじみのマカダミアナッツは、クレンジングオイルとしても、メジャーな存在。

アーモンドオイル
美容オイルとしても認知されてきたアーモンドオイル。テクスチャーが軽いので、伸ばしやすいです。

洗顔方法

・メイクや皮脂となじませ浮き上がらせる。こすらずに、ただのせてしばらく待つ

・泡立てた石鹸で洗いながす

・つっぱらない、ほどよいしっとり感が残る

オイルがなじむ時間は1分が目安です。
石鹸を泡立てているうちに、1分経ちますよね。

ここで心にとめておきたいのは、「多少メイクが残ってしまっても大丈夫」という意識を持つこと。
角質が自然にはがれるときに、メイクも落ちるんですから。
くれぐれも、むりやり落とそうと、こすらないないように。

化粧をしない私にオイルクレンジングは必要ありませんが、洗顔後のオイル補給にたまにホホバオイルを使っています。
なにしろ、人工心臓の潤滑油にも使われるということですから安心です。
奥さんにすすめたらとても気に入って、ふたりで使うようになりました。

ゴールデンホホバオイル

ゴールデンホホバオイル80ml(未精製ホホバオイル) 天然100%無添加 マッサージオイル (フェイス/ボディ用)

おわりに

私は顔をぬるま湯で洗い、3,4日に一度石鹸を使うという生活を1年以上続けていますが、大げさではなく、人生でいちばん肌の調子が良いです!
実は、石鹸も使う必要性も感じていません。
臭いが強くなっているかもしれないから、たまには洗っとこうという感じです。

以前は顔の表面が脂でべっとしりして不快だったこともありましたが、最近はいつもでさらさら
触るたびに「不思議だなぁ」と逆に違和感を感じます。


今まで皮膚をカバーするために不必要に分泌されていた脂が、正常に戻ったんだと思います。
冬に乾燥してカサカサすることもなくなりました。

洗顔しない効果を実感したので、最近は体も真面目に洗わなくなりました。
そしたら、同じように体の皮膚もさらさらしはじめました。

結局、健康な肌でいるためには、石鹸は必要ない。
むしろ、肌の再生システムに負担をかけてしまうということですね。

しかし、メイクをしないといけなかったり、体臭が気になったり、私達はエチケットとして洗顔せざるを得ない状況にあるのが切ないですね。
もし、あまり外出しない、普段メイクしないという生活をしているようなら、洗顔料、石鹸を使わないで顔を洗うことをおすすめします。
まずは一日おきくらいからスタートしてみてください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
最後に書籍の紹介をさせていただきます。

著者紹介

著者の落合博子さんは、

国立病院機構 東京医療センター形成外科医長
再生医療研究室室長

形成外科医として、病気や外傷をおった患者の皮膚を再生するための治療、手術に長年携わってきた方です。

そんな落合医師が「科学的エビデンスにのっとった正しい知識のみ記載した」のがこの本になります。

自分の経営するクリニックに勧誘しようとか、自身が開発した商品を売ろうなんて宣伝じみたことは一切ありません。

書籍の感想

はっきり言って、スキンケア本は、これ一冊読めば十分!!

美容常識の9割はウソ」という刺激的な書名どおり、「ええ!?」と驚くことが書いてあります。
たとえば、化粧水で肌が潤うことはなかったり、嫌わている「パラベン」が防腐剤として一番安全だったり、自分がいかにメーカーの宣伝に翻弄されてきたかがわかります。

ただ、そういったショッキングな事実を紹介する内容でありながらこの本が素敵なのは、メイクもスキンケアも楽しみたい読者への気遣いを感じること。

落合さんは、女性がスキンケアをどんなに大切にしているか、ご存じなのです。

医師が書いたスキンケア関連書では、スキンケア用品は意味ないから使わないこと、と無下に言い放つものも多いのです。

でも、落合さんの場合は、「ダメではないけど、こうしたほうがいいですよ」といったやさしい口調で諭してくれるし、おすすめのアイテムも紹介しています。

それにしても、この本を読んでから、美容サイトなどでスキンケア方法の記事を読むと、間違ったアドバイスばかり書いてあって身震いがします。

丹念に肌をケアしているつもりが、実は傷つけている、という人がたくさんいるんですね。

ぜひ、「美容常識の9割はウソ」を読んで、正しいスキンケアの知識を学びましょう。

美容常識の9割はウソ 目次(一部抜粋)

STEP01

お肌のこと、どれくら知っていますか?
 美容情報にはウソがいっぱい!?
広告に翻弄されていませんか?-"肌の奥まで浸透する"はあり得ない
肌の最大の役割は「からだを守ること」
肌の自己再生力を甦らせる-大切なのはバリア機能
...etc

STEP02

もう惑わされない! 知っておきたい美容常識の真実
無添加化粧品=安全・安心はもう古い
化粧品は浸透させると生命が危険!?
「オーガニック」「天然成分由来」に騙されてはいけない
顔マッサージが肌のたるみや黒ずみをつくる!?
水蒸気やスチーム、顔に直接あてると逆効果!?
化粧品の「経皮毒」は科学的にはあり得ない
...etc

STEP03
おさえておきたい! お馴染みの美容成分のウソホント
シリコンは悪さをするのか-毛穴につまるって本当?
炭酸泉のヘア洗浄は地肌に効く!?
合成ポリマーが肌の機能をおびやかす!?
鉱物油が危険は昔の話-安全性が高い保湿剤
界面活性剤が怖いって本当?
いまいちばん安全な防腐剤・パラベン
...etc
STEP04
医師が教える「肌構造が甦るシンプルスキンケア」
スキンケア用品は複数使うと効果が弱まる
肌機能を甦らせるための2つの心得
化粧水はマストアイテムではない
いますぐできる最強の「アンチエンジング」-肌老化を防ぐための必須ケア
加齢にともなう肌の「酸化」、どう防ぐ!?
...etc

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